『奄美をバニラ生産地のネクストステージへ』
目次
奄美バニラビーンズプロジェクトのMISSION
最高のスイーツ作りに欠かせないバニラビーンズ、国際価格が高騰する中、日本ではそのほとんどを輸入に頼らざるを得ないのが実情です。そのため、バニラビーンズを使いたけれど、価格の関係で使用するのを諦めざるを得ないという方が日本には沢山いらっしゃるかと思います。
このような状況を受け、私達は世界自然遺産の島「奄美大島」において、以下2つの目標を掲げ、バニラビーンズの国産化を目指すべく、2022年から本格的な栽培を開始しています。
奄美バニラビーンズプロジェクト
『2つのミッション』
- 質の高い国産バニラの生産体制を確立し、適切な価格で国内マーケットへの安定的な供給を目指す
- “奄美”דバニラ”の商品・サービス開発・展開を通じ、奄美に更なる付加価値を目指す
そもそもなぜ奄美でバニラなのか
① 「熱帯・亜熱帯」が栽培適地
バニラは中南米が原産地で、気温が高く雨量が多い「熱帯・亜熱帯」の作物です。奄美は亜熱帯地域の北限に位置しており、温室栽培を除けば、日本の数少ない栽培適地の一つと言えます。
② 環境配慮型農業との相性が良い
バニラはコチョウランの仲間であり、元々肥料や農薬をあまり必要としない植物です。つまり、高齢化が進む奄美の農業の現場でも、作業負担が少ない作物として導入が期待されます。
③ 長期保存が可能
バニラは収穫後、キュアリングと呼ばれる特殊な加工を経て初めてスイーツの原材料(=商品)となります。そして加工されたバニラビーンズは約2~3年ほどの保存が可能と言われています。奄美では、気象状況により流通がストップするといった離島特有の課題があり、農作物の出荷にとって大きなリスクとなっていますが、バニラは長期保存が可能なため、そういった影響が少ない作物と言えます。
④ スイーツと相性の良い奄美の素材
奄美にはサトウキビから作られた砂糖の一つである島ザラメや、濃厚で美味しい卵、奄美でしか製造できない黒糖焼酎といったスイーツ作りと相性の良い素材を沢山有しています。もし奄美産のバニラが生産できれば、これらポテンシャルの高い素材とのコラボ商品の可能性を秘めていると言えます。
プロジェクトのきっかけ
奄美大島出身である本プロジェクトの代表は、元々国家公務員(農林水産省)として働いていましたが、2019年から3年間、アフリカのタンザニアで外交官として勤務していた際に出会ったのがバニラビーンズでした。
当時、日本国政府はODA(政府開発援助)によりタンザニアの様々な分野で開発支援を行っていましたが、その一環として同国のバニラ農家を支援するためのプロジェクトが実施されていました。そんな中、代表がプロジェクトの現場であるバニラ生産地を訪れた際、自生している植物や風景が奄美にそっくりなことに驚きを覚えたのが本プロジェクトを実施する最初のきっかけでした。
その後、コロナ禍で自身の人生を見つめなおし、代表の生まれ故郷である奄美に新しい価値を創り出すことを目標として、バニラの国産化にチャレンジすることを決意。2022年の3月の帰国に併せ、代表が務めていた農林水産省を退職し、現在に至ります。
観光農園のご案内
奄美バニラビーンズプロジェクトは奄美大島北部の奄美市笠利町を舞台として実施されています。現在は約1,700本のバニラビーンズが栽培されており、今後順次拡大していく予定です。
しかし、私達としては、より多くの方々にバニラビーンズのことを知って欲しいと考えています。バニラを使用したことはあっても、栽培されている植物を見たことがある方は少ないのではないでしょうか?
そこで、私達はバニラビーンズの栽培状況を見てみたい、学んでみたい、私達のプロジェクトのことを知ってみたいという方々向けに、『観光農園サービス』を実施しています。
国内では希少なバニラ農園の様子を見学しながら、バニラのことや本プロジェクトについて学べる内容となっていますので、ご興味ある方はお問合せページからお気軽にご連絡ください。
奄美バニラ観光農園のご案内
①料金:一人当たり2,000円/人※中学生以下は無料
②所要時間:約1時間
③催行時間:午前の部(9:00~11:30)、午後の部(13:30~16:00)
④催行人数:1回のツアー当たり最大10名(最小1名より)
⑤場所:奄美市笠利町(奄美空港から車で10分圏内)※集合場所はご予約確定に併せてご連絡いたします。
⑥予約方法:人数、希望の日時と併せてお問合せフォームからご連絡ください。その後、担当者から対応可能な日時を確認の上でお返事いたします。
各種SNSのご案内
奄美バニラビーンズプロジェクトでは、日々の栽培状況を各種SNSで発信しています。将来ここ奄美大島から国産バニラを皆様にお届けできるよう、心を込めて栽培しておりますので、奄美の力強い太陽を浴びてどんどん育っていくバニラビーンズの様子を是非フォローいただけると嬉しいです。