エターナル

奄美初となるバニラの花芽を確認。開花間近—本格国産バニラ生産への第一歩

概要

  鹿児島県奄美大島にて、バニラ栽培に取り組む合同会社AMAMIバリュープロデュース(代表社員:林晋太郎、所在地:奄美市笠利町)は、このたび、当社が運営するバニラ農園にて、奄美大島で初とみられるバニラの花芽の形成が確認され、開花が間近となりましたので、お知らせします。
 この開花は、日本国内では希少なバニラビーンズ生産に貢献するものであり、今後の奄美産バニラの本格的な生産体制構築に向けた大きな一歩となります。

▲ バニラ農園(奄美市笠利町)で確認されたバニラの花芽(2025年5月撮影)

奄美産バニラビーンズの挑戦

 当社は、2022年から代表の生まれ故郷である奄美大島にて本格的なバニラ栽培を開始し、1,700本ほどの苗木を栽培しています。

 そして、栽培開始から約3年となる2025年4月に、栽培開始後初となる花芽の形成を確認しました。5月時点では50株ほどの苗木で花芽が確認され、複数の株では開花直前となるツボミの形成も確認されています。

 この花芽の形成は、日本国内では希少なバニラビーンズ生産につながると期待されるものであり、今後の奄美産バニラの本格的な生産・出荷に向けた大きな一歩となります。

 今後、生育が順調に進んだ場合は、1~2週間以内の開花を見込んでおり、その後は受粉作業を行うとともに、12月頃にバニラビーンズを収穫し、キュアリングとよばれる特殊な加工工程を経て、2026年4~5月頃の出荷・販売を予定しています。

国産バニラの新たなブランド「阿麻彌姑バニラ(AMAMIKO VANILLA)」

 今回の花芽の確認を受け、奄美産バニラビーンズの初出荷に向けて、当社が栽培する奄美産バニラの名称を「阿麻彌姑バニラ(AMAMIKO VANILLA)」に、またキャッチコピーを「神話の島から、香りの奇跡」に定めました。

 阿麻彌姑は、奄美大島の開闢神話に登場する女神アマミコから名づけられました。女神アマミコは、バニラ農園の所在する地域に佇むアマンディー(奄美嶽)に最初に降り立ち、奄美大島を創造したと言い伝えられています。今後は、奄美で初となるバニラビーンズ生産を行う事業者として、阿麻彌姑バニラとともに、奄美の自然と文化、農産業の価値を国内外に発信していきます。

 

農業と観光をつなぐ「観光農園ツアー」も実施

 奄美大島でのバニラ栽培の様子はSNS等で発信しているほか、生産の様子を実際にご覧いただける観光農園ツアーも実施しています。さらに、今回の花芽の確認を受け、受粉体験や収穫体験などの特別プログラムの実施も予定しています。

〇観光農園ツアー参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/1B6zgPKSNoy6udnTvghTojWUW9ZQ1fivVx_2vM-wOKO4/edit

〇成長の様子はInstagram「奄美バニラビーンズプロジェクト」で発信中
https://www.instagram.com/amami_vanillabeans_project/

 

目指す未来:奄美の農産業、そして日本の製菓業界への貢献

 合同会社AMAMIバリュープロデュースは、奄美に「新し価値=Value」を「創造する=Produce」するの理念のもと、今後この奄美の地におけるバニラ生産を確立し、日本全国、そして世界にバニラを届けることで、以下の将来ビジョンの実現を目指します:
① 奄美の新たな農業モデルの確立と地域経済の活性化
② 安心・高品質な国産バニラの安定供給による、日本全国の製菓・食品業界の発展

 

本件に関するお問い合わせ

合同会社AMAMIバリュープロデュース
所在地:〒894-0503 鹿児島県奄美市笠利町和野1374

Mail:info@eternal-vanilla.com
公式HP:https://eternal-vanilla.com/about/amami-vanillabeans-project/

公式Instagram:@AMAMI_VANILABEANS_PROJECT
観光農園ツアー:随時受付中(詳細は登録フォームをご確認ください)

この記事を書いた人

林晋太郎

1987年奄美大島生まれ。2010年に農林水産省のキャリア官僚として入省。2019年からタンザニアで外交官として働いていた際にバニラビーンズに出会い、奄美でのバニラビーンズの国産化を決意。その後、2022年3月に退職しAMAMIバリュープロデュースを設立。現在はバニラ農家として奄美バニラファームの運営とインドネシア産バニラの販売事業を実施。

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